物件は昨年末に着工させて頂いた「千葉県D様邸」です。
遣り方で建物の基準を定めました。この後は、いよいよ基礎工事の根切(伐)り(ねぎり)という掘削工事が行われ、砕石が敷かれて、等と粛々と基礎工事が進んでいきます。
遣り方
実際の建物になるわけではなく木の杭を打ち、貫き板を固定して仮設の囲いを作る工程なのですが、建物の位置、基礎の高さ、水平などを定める為、基礎工事を行う上でとても重要な工程となります。
基礎とは、あらゆる分野において結果を導くための礎となりますので、この工程を確りしなければ全てやり直しになります。
立砂(盛砂・斎砂(いみずな)
遣り方のほぼ中央に、過日に行われた地鎮祭の立砂の跡が見えます。地鎮祭のハイライトの一つである「苅始め(かりそめ)の儀」等の「地鎮行事」は、この立砂(盛砂)を中心に行われ、祭儀の際は円錐形に盛られております。由来は、京都の名刹上加茂神社(加茂別雷(カモワケイカヅチ)神社)にあり、上加茂神社の二ノ鳥居の細殿の前に一体の「立砂」があります。上加茂神社の御神体山は神社の本殿北々西にある標高301メートルの円錐形の神山(こうやま)で、山頂には降臨石と称した御祭神である加茂別雷神が降臨した巨巖の磐座(いわくら)があり、立砂はこの麗しい「神山」をかたどったもので、神様が降臨される憑代(よりしろ)とされています。