
建築と切っても切れない関係性の照明。
今回はその数ある中で、イサムノグチ氏の「AKARI」に焦点を当ててご紹介したいと思います。デザインがお好きな方はこの名前を聞いてすぐにイサムノグチ氏の作品である照明の「AKARI」か、コーヒーテーブルを思い浮かべたのではないでしょうか。
イサムノグチ氏は、父親が日本人で野口勇という日本名を持ち、アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの世界的アーティストで彫刻家、画家、舞台芸術家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家(庭や公園全体を彫刻に見立てた作品を制作)と、とてつもない経歴ををもつ日系アメリカ人です。
彼の大きな功績の一つとして、彫刻を照明に落とし込み岐阜提灯をモチーフにした「Akari(あかり)」を発表した事だと思います。
これまで芸術を生活に身近なものにしようとした様々な活動がおこなわれてきましたが、大きな活動を介さずに浸透させ、日本を生活(日常)とアート(非日常)との両面から発信した会心の作品になります。
彫刻の切り口で提灯をつくり、ちょうちんとは称さずに漢字では日と月と形成され、太陽や月の光を部屋に入れようという意味からのAkari(明かり)。彫刻の様に形成された和紙を透かしてくるAkariは和洋問わず馴染み、照明をつける前から存在感がありますが、灯された光そのものが彫刻作品となります。
丁度現在、上野の美術館で展覧会を催しております。展示作品を写真に撮ってもよい箇所が設けられた珍しくも嬉しい展示となっており、記憶に残る空間があります。
電気屋さんでも見ることが出来る身近な作品ですが、改めてその圧倒的な存在感を体感されてみてはいかがでしょうか。